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2009-08

カヤコヤ2009 屋根葺き

みなさん朝から元気いっぱいで、

中庭でおしゃべりをしていると、

参加者のチャイ屋さんがチャイを入れてくれました。

チャイ

ビスケットとチャイでまた会話がはずみます。

 

屋根葺き開始まで時間があるので

同じ町内にあるcottのツリーハウスをみんなで見学に。

ツリーハウス

そしてぶるまんでモーニング!

プチ淡河ツアーで淡河を満喫してもらいました。

 

さて、そろそろ屋根を葺きましょう。

みんなで「とま」を編んでいきます。

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いたってカンタン。

ワラ縄に稲ワラをうすくのばしながら編み止めていくだけ。

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ちょっとしたコツは必要ですが、

慣れれば一時間で10メートルくらいはつくれます。

 

ある程度の長さを編めたら

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少し遊んでから

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丸めて運びます。

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さて準備が整いました。

前日に組んだ下地に覚えたての男結びでとめていきましょう。

 

通常の屋根葺きと同じように下から順番に葺いていきます。

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あとはどんどん葺き重ねていくだけ。

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屋根裏から男結びで「とま」をとめて行きます。

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棟際まで葺き上がったところで小休止。

 

今回の参加者は油断出来ません。

なにやらゴソゴソしているなと思ったら、

余った下地竹で即席ディジュリドゥ!

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ホント、みなさん芸達者。

遊び心を忘れないステキな人達が集まって来てくれたんですねぇ。

ディジュの倍音に酔いしれたあとは、

棟を納めてしまいましょう。

 

稲干しの要領で、束を広げて乗っけていくのですが、

稲干しのように束をクロスしないで

根元を押し付けるような感じで束を開きます。

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五つ六つ並べたら、それをワンセットにして

手前の束からひとつかみワラをとってとめて行きます。

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これを端から端までくりかえしたら完成です!

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「とまあみ」は普通のかやぶき屋根とは違い、

あらかじめすだれ状に材料を編んでおくので

短時間でサッと屋根をかけることができます。

 

一度「とま」を編んでおくとロール状にまるめて保管もできますので、

イベントなどの仮設小屋に応用ができるのではないでしょうか。

 

今回みんなでつくったカヤコヤは、

11月1日の淡河そら祭りの受付ブースとして活躍します。

お楽しみに!

 

かやぶき屋根は文化財のような立派なものから、

このとまあみのようなラフなものまで幅広い在り方があります。

文化財のようなかやぶき屋根は伝統として、資料として残っていきますが

とまあみのような生活に密着した業は、

今、この業を持っていられる方がやめてしまえば

なにごともなかったかのように、簡単に消えていきます。

 

しかし、毎年毎年収穫できる草を用いた業というのは

このとまあみのようにラフでサイクルの早い、

普段着のような、カジュアルなものであってもいいと思う。

かやぶき屋根を文化財とか伝統という視点で見た時に

こぼれ落ちてしまうもの。

 

そんなこぼれ落ちてしまうものの中に

「草」というものを使いこなしてきた先人たちの活きた知恵が

僕はあるような気がします。

 

くさかんむりはそういうもの寄り添い、

耳を澄ましていきたいと思う。

 

もっと身近な、カジュアルなかやぶきを。

 

その日の晩に

残った参加者と友人とで出来上がったばかりの

カヤコヤのなかで呑んで語らいました。

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土の匂いとワラの香りが満ちる三角の空間は、

なんだかカラダのとても古い感覚が呼び覚まされるような

ある意味の豊かさと強さをもった空間でした。

 

参加してくださったみなさん、おつかれさまでした。

そしてありがとうございます。

 

もっともっとおもしろいものが提供出来るように

これからもがんばっていきますので応援おねがいします!
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カヤコヤ2009 流しそうめん

今年3度目の流しそうめん。

参加者のみなさんと晩夏の夜を味わいます。

 

そうめんを流すためには長い竹が必要なので、

家の前の薮でさくっと切り出してきて半分に割ります。

この半割にするのが結構難しくて、

素人が割ると途中で裂けてしまいます。

 

今回は参加者のなかに竹の扱いに慣れている強者がいたので

割ってもらいました。

竹割り

お見事!!

 

そうめんを流すセッティングをしていると、

余った竹を使って竹籠つくりワークショップが始まっていました。

竹籠ワークショップ

色んな人がいると色んなことができるんだなぁ、と思っていると

器とお箸も竹でつくってしまい

器とお箸

参加者の好奇心とあそび心にまたまたうれしくなりました。

 

さて、そろそろそうめんを流しましょう!

流しそうめん

初めての人、ベテランの人、犬もいっしょになって上流に

睨みをきかせます。

今回は趣向をこらせて土偶を流してみました。

土偶流し

縄文のビーナスもそうめんにまみれたのは初めてではないでしょうか。

 

日も暮れて暗くなったってきたので

裸電球の電気スタンドを点けておいたら、

またまた参加者のみなさんが

竹の器とお箸をつくった時のクズをつかって

ちょっとした照明をつくりあげていました。

竹照明

こちらが何も用意しなくても勝手に楽しむみなさんの姿勢が

ウチの中庭を活気と笑いで満たしてくれます。

中庭

人と人が繋がっていって、またおもしろいことが生まれそうな予感。

イベントをするということは、人が出会う場をつくることなのかな、

と、そうめんをすすりながら思いました。

 

明日はお待ちかね「とまあみ」です。

楽しい話をしながら夏の夜は更けてゆきます。

カヤコヤ2009 下地組み

遠くは千葉、名古屋から、近くは町内から、

大学生を中心に、様々な所属の方々が淡河に集まって来てくれました。

今回のイベントの参加者は十人十色、多種多様。

まるで茅場の植生のようで、なんだか嬉しくなります。

 

さて、さっそく下地つくりに取りかかります。

模型のような下地を竹と縄で組んでいくのですが、

カヤコヤ下地 模型

「男結び」という結束のしかたをしらないと

竹を結びとめていくことができないので

まずは参加者全員にこの百姓の基本ロープワークを

覚えてもらいます。

カヤコヤ 男結び講習

みんなで男結びを練習していると

近所のおじさんがやってきて飛び込み講師をしてくれました。

カヤコヤ 飛び込み講師

この男結び、農村に暮らして来た人には

ごくごくあたりまえの業。

生活の中で普通に用いられてきた結束方法なんです。

男結び 祭り

秋祭りのときの滑り止めも男結び。

こんなさりげない知恵も教えて頂けました。

 

参加者全員が男結びを習得したところで

下地組みにとりかかります。

まずは二本の竹を男結びで結んで

サス 男結び

サスとよばれる三角の部分を組んで行きます。

サス組み

サス組み 2

サス組み 3

ここまで出来たらあとはみなさんお待ちかね、

覚えたての男結びでサスに竹を結んでいきます。

男結び

途中まで組んだ段階で構造が安定してきました。

縄をかけてこんなことをしても大丈夫!

ブランコ

あとはどんどん組んでいきます。

下地組み

みなさん実践のなかで男結びのコツをつかんできたようす。

早く、固く縛れるようになると作業が楽しくなります。

ワイワイとした空気のなか、あっというまに下地が完成しました!

下地完成

竹と縄と男結びという業だけでつくる骨組み。

専門的な道具もつかわないので比較的カンタンにできます。

今後、みんなで様々な場面での活用の可能性を検討していきたいですね。

 

今日の作業はここでおしまい。

今晩はまたまた流しそうめんです!

下地完成

雨天開催いたします。

カヤコヤ2009は雨天の場合でも開催いたしますので

参加者の皆さま、お気をつけておこし下さいませ!

カヤネズミ家屋数調査 その2

話はさかのぼりますが、今年の1月に

茅場予定地の除伐作業をイベントとして実施しました。

刈り初め2009

三年ほど放置されたかつての草原はごらんのありさま・・・

刈り初め2009

草丈が2メートルを超え、刈り払い機では除伐が困難な状況に。

オマケにクズのつるが絡まって、なかなか作業が進みません。

刈り初め2009

こんな環境だと、カヤネズミも生息していないだろうな、と

思っていたのですが

ひとつ、ふたつとカヤネズミの巣が見つかり

作業を終えるとコレだけ集まりました。

2009 調査結果

しめて1ダース。

12軒の空き家が確認されました。

なかにはこんな努力と苦労を感じるものも・・・

エノコロの巣

エノコログサで編まれたカヤネズミの巣。

ススキの葉が調達できなかったのか、

モジャモジャしてさぞ作りにくかったでしょう。

 

以上の結果から、くさかんむりの茅場の

現在の「茅場生態系調律度」(注:こんな言葉はありません)は

12kb(kaya ball・カヤボール)
(要注;こんな単位は存在しません)

ということがわかりました。

 

くさかんむりの茅場は

まだまだ茅場というにはススキが少なく、

クズとセイタカアワダチソウの勢力が優勢です。

 

しかし、毎年人の手が入ることによって

徐々にススキが多くなってくると、

カヤネズミにとって暮らしやすい環境になるでしょうから

毎年カヤネズミの家屋数調査をしてみることは、

茅刈りといういとなみで、

どれくらい草原として調律されたかを知る

草原の住人によるダイレクトな評価かな、

なんて思います。

 

来年はいったい何kbでしょうか?

楽しみです!

 

カヤコヤ2009開催!

くわしくは「event」をご覧下さい。

夫婦ブルマンへ行く 

ある日、僕の部屋に余白だらけの書き置きが・・・

書き置き

「育弥君 夫婦ブルマンへ行く」

何だか暗号のようなこの書き置き・・・

「ブルマン」って何?どこ?外国?って思った方。

ブルマンとはこちらのこと。

ぶるまん 看板

地元、淡河町勝雄にある「珈琲工房 ぶるまん」です!

「ぶるまん」は淡河のじぃちゃんばぁちゃん達の聖地。

淡河のささいな情報はここに集められ発信されているといっても

過言ではありません。

僕もじぃちゃんばぁちゃんとよく「ぶるまん」へ足を運びます。

そして、皆が当たり前のように注文するのがこちら。

超モーニング

モーニング

もはやその名前の意味を超えてしまったトーストセット。「超モーニング」!

いっそのこと「ぶるまんセット」に名前を変えたら、なんて思うのは

余計なお世話ってもんです。

ぶるまんの醍醐味?はこの「超モーニング」を食べながらの他愛ない話。

農業のこと、戦争のこと、年金のこと、○○さんが死んだや生きたや・・・

井戸端会議

でもそんな話の中に淡河で生きて来た先人たちの知恵がキラリと

光る瞬間があり、深く刻まれたシワと、よく外れる入れ歯は

長く生きて来たあかしなんだなぁ、なんて思います。

 

僕たち世代が今、先人たちの知恵や業を学ぼうとする時、

こちらの都合で働きかけて、欲しいところだけを抽出しようとしている

光景をよく見かけます。

 

でもほんとうは、じぃちゃんばぁちゃんの日常に飛び込んで、

先人たちの生きて来た文脈に自分のカラダをそわせることによってしか、

学べないものなのではないかと思う。

 

知恵や業ってその土地に生きてきた人たちによって磨かれ、

受け継がれてきたものだから、自分も同じ環境に生きてはじめて

「継承」は行われるものなのではないかな、なんて

ぶるまんでモーニングを食べながら感じました。

 

みなさん、是非「珈琲工房ぶるまん」へいらしてください。

そして「超モーニング」を味わってみてくださいね。

珈琲も自家焙煎でおいしいですよ!

夫婦 ぶるまんへ行く

滋賀の山奥 男鬼のかやぶき

男鬼

「男鬼」と書いてなんと読むでしょう?

正解は「おおり」。

何とも不思議な響き。

これは読めませんねぇ。

当て字でしょうか?

 

そんな男鬼で屋根の葺き替え。

滋賀県立大学の男鬼楽座が文化的景観の保存・活用を目的とし

活動しているのですが、その景観として重要なかやぶき屋根の修復を

三年前からお手伝いさせてもらっています。

 

ただ職人仕事として屋根葺きをするのではなく、

学生たちといっしょに、葺き方の指導をしながらの屋根葺き。

教えることにより教わることがあり、

良い刺激を受けながら葺き進めて行きます。

男鬼 屋根葺き1

材料のこしらえも大切な仕事。

屋根の下では茅切り作業。

男鬼 茅きり

切った茅はバケツリレーで足場の上へ!

男鬼 茅あげ

並べた茅は竹で押さえて下地に縫い付けてとめていきます。

男鬼 縫い

この作業 ↓ 地下足袋なので慣れていないと足の裏が痛いんです・・・

でも学生たちもがんばって踏んでくれました。

男鬼 竹踏み

休憩時間に「男結び」講習。

男鬼 男結び

この「男結び」。かやぶきの、百姓の基本的な結束方法。

強いテンションを維持したまま結束できるロープワーク。

やり方はさほど難しくはないのですが、

強く、固く結ぶのに技術が必要なんです。

しっかりと男結びが出来れば一人前、という通過儀礼のような意味で

「男結び」というらしいですが本当かな?

 

もひとつ休憩時間に魚釣り。

男鬼 魚釣り

釣れたのはこちら、おそらくアブラハヤ。

男鬼 アブラハヤ

ヨシの先に釣り糸と針をつけた即席の釣り竿で釣りました。

さて、楽しんだところで屋根葺きです。

 

学生たちに、どんどん屋根を触ってもらって、

茅葺きを体験してもらいます。

男鬼 タタキ

理屈や知識ではなく、肌触りや感触などの

経験をもって帰ってもらえたでしょうか?

 

今年はここまで葺き上がりました。

男鬼 全体

毎年少しずつの葺き替えですが、

そのかわり、多くの学生に屋根を触ってもらえる機会が増えます。

先輩から後輩へ「男結び」を教えたりと、そんなちいさな継承が

見ていて嬉しくなります。

 

また来年も楽しみ。

みなさんおつかれさまでした!

男鬼 ユニフォーム

淡河そら祭り OGOGOGO

淡河にはおもしろい人たちがたくさんいます。

つくも窯の天神くん、あすかちゃん夫妻。

天神くんの妹でシンガーソングライターのむぎちゃん

cott 代表、デザイナーの安福くん。

slow po lifeのRINGOちゃん。

書家の中西さん、染織家の平井さん・・・

 

名前をあげるときりがないですが、

まるで茅場の植生のように多様な顔ぶれ。

そして皆、淡河出身の淡河の固有種たち。

そしてうれしいことに、中心になっているメンバーが

皆、僕よりも若いんです!

 

そんな固有種が集まって祭りをします。

初めての試みで、どうなるかはやってみないとわかりませんが、

一つ安心出来るのは皆「淡河が好き」ということ。

 

人に言われたのではなく、外からのアプローチがあったわけでもなく

自発的に淡河の内側から沸き上がってきた間欠泉のような想い。

そんな想いを「祭り」というものに結晶化したいと思う。

言葉のほんとうの意味での「祭り」が淡河で出来ればと思う。

 

くさかんむりも茅葺きワークショップを予定していますので

みなさんどうぞ宜しくお願いします!

淡河そら祭り淡河そら祭り 裏

淡河そら祭り-OGOGOGO- ( おうごそらまつり - おうごごーごー - )

日時 : 2009年11月1日(日) 12:00〜18:00
場所 : 淡河町公園 (神戸市北区淡河町東畑51-2)
入場料: 無料

 

INTRODUCTION

神戸市街地から車で北へ約30分,緑豊かな山里が広がるまち淡河。
いまもなお,数多くの文化財や伝統行事が残されています。
そんな淡河で新しいお祭りが生まれます。
ライブあり。DJあり。アート,デザインあり,茅葺きあり,ダンスあり。
歌うもよし。踊るもよし。喋るもよし。食べるもよし。
感じてみませんか?つちの感触。みずのおと。みどりのにおい。空気のあじ。そらのいろ。
お腹いっぱい淡河のおいしい空気をすいこんで,思いっきり息を吐く。
何もないはずなんだけど,なんだか大切な何かがそこにあるような気がする。  
古いと新しい。人と自然。川と川。まちと農村。人と人。
いろんなものが混じりあって,新たなものが生まれる瞬間。
さぁて,イマドキの田舎を感じに,淡河そら祭りへ。

 

淡河そら祭りとは?

淡河在住茅葺職人による萱葺きワークショップ,子供も楽しめる自然素材で作るアクセサリー作りやart書道家による書道教室など,たくさんの体験をして,とれたて野菜の料理を片手に,地元アーティストの奏でる音楽やアートに酔いしれながら,自然の息吹を感じる。たくさんの魅力をかき集めて老若男女で楽しむ淡河発信のお祭です。

 

OGOGOGO PROJECTとは?

都市化が進むのと共に少子高齢化が全国各地で問題になって久しい。この淡河町もその例外ではなく,地域を担う若者たちは年々少なくなっていく一方です。
2009年春,そんな問題に対して地域の未来のために何かできることはないかと淡河在住の若者たちを中心として,OGOGOGO PROJECTを立ち上げました。大切なこの場所の魅力を伝え,古来から当たり前に受け継がれてきた循環を正常化し,また次の世代に繋げていく。淡河そら祭りをきっかけとし,地域が今後も代謝し続けていくためのモデルづくりを目指しています。

 

■ 募集事項

協賛企業、スタッフ、出店者、募集中。ただし、出店者については定員を上回る場合抽選となる場合もござますのでご了承下さい。その他詳細等についてもお気軽にお問い合わせ下さい。

 

■ 主催

OGOGOGO PROJECT 実行委員会

■ プロデューサー
丸山茂樹

■ そら祭りホームページ
http://soramatsuri.com/

 

■ お問い合わせ先

OGOGOGO PROJECT事務局

〒651-1604 兵庫県神戸市北区淡河町勝雄605

TEL (078)-220-7211

FAX 020-4665-8400

MAIL ogogogo@live.jp

 

「event」にカヤコヤ2009 の詳細をアップしました。

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