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國光

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今年の春に福岡の鍛冶屋さんに注文していた屋根鋏が届いた。

同封されていた請求書に

「入院しました 最後の作品です」

と、ぽつりと一言書き添えられていた。

春にお会いした時は顔色もよく、

炉の焔のように気力の満ちたおじぃさんだった。

仕上がった鋏は僕のような若造の生意気な注文をみごとに汲み取っていて、

鍛えられた地金と鋼は、

遠くから眺める海の水面のように静かに波打っていて美しく、

倒れる直前に打っていたとは思えないほどチカラに満ち満ちていた。

出来ることならこの鋏が最後の作品であってほしくはない。

職人の、道具を作る職人こそが宝だと思う。

だから大切に、でもどんどん使っていくから元気になってまた手入れして下さい。

銘は「國光」 鍛冶屋 東達雄の名作です。

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